冬の作業② 鉢バラの植え替え

今回は鉢バラの植え替え作業について、画像をもとに説明いたします。

バラは、植木鉢で育てている場合、1~2年ごとに鉢から抜き取って新しい土にかえる必要があります。その理由としては、

・土中の栄養分が不足してきている。

・土が硬くなり、通気性や水はけが悪くなる。

・根が成長して根詰まり状態かもしれない。

・コガネムシの卵や幼虫が潜んでいる可能性がある。

などが考えられます。

植え替えの時期は、12月20日頃から1月上旬が適期です。

植え替え時に根を触りますので、地上部の活動が止まった休眠期に行います。


今回の画像の品種は、*FGローズ(レモン)

フロリバンダのため、シュートを6本にしています。

植え替え前

12月上旬に一段目の葉を落とし中旬には全て落とします。

3年以上経っている古い枝は切除します。

植え替えの1週間ぐらい前から灌水せず乾燥させている方が作業が楽です。

植え替え

鉢から抜き取ったところです。

根がよく張ってますね。

肩の土を落とし、根のまわりの古い土も落とします。

黒い根は切除し、白い根も半分程度(15cm)にカットします。

鉢底に培養土が流れないように稲わら、クリプトなどを敷きます。

(軽石などは使わない方がよい)

鉢に三分の一ぐらい培養土を入れ、山形にもりあげます。

根を広げて植えつけ、土を足していきます。

空間ができないように棒状のもので突き固めます。



クラウン部分が土から出るように土を入れます。

また土の表面が鉢の淵から3~4cmさがるようにしておきます。

(ウォータースペースを空ける)

1,2度灌水して用土を落ち着かせましょう。



培養土

用土については、人それぞれにブレンドされることと思いますが、

・水はけの良い土

・水分、肥料成分がある程度保持できる土

というのがポイントです。

〔例〕

赤玉土 50%

腐葉土 30%

パーライト 10%

もみ殻燻炭 10%

肥料については追肥で補います。

元越としてマグアンプは使用可能です。未発酵有機肥料や化学肥料は望ましくありません。

*FGローズ
FGローズとは、切り花品種の花もちのよさと多様性、庭植え品種の栽培する楽しみを併せ持つ品種として開発されたもの。コンパクトな樹形、四季咲き性、芳香や花もちに優れている。


加古川ばら会

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